テーマ:東京

【第四十七夜】 神楽坂をくだって

いぜん、赤城神社下にあったある場所に勤務していた。あとで、そのあたりにはパリへ旅立つ前の金子光晴が住んでいたことを、彼の『どくろ杯』だったか、で知った。それはともかく、場所柄、神楽坂を上り下りしてぶらつくことが多かった。 しかし、不思議とそのころのことを夢に見ることはなく、ただときおりふと記憶のそこから浮き上がる泡のようなあれこれ…
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【第四十五夜】 ベルリン植物園

わたしが一週間のシベリア鉄道の旅を終えて、ベルリンに到着した経緯についてはもうすでに述べておいた。ここでは、短かった最初のベルリン滞在の際の、小さな想い出について述べてみたい。 そのころのベルリンは東西を壁に隔てられていたのはご存知のとおりである。ポツダマー広場などは、草茫茫としてガラーンとした廃墟というよりもまだ惨めな様子であっ…
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