テーマ:自転車

【第四十三夜】 断ちきれない泡

もう二十数年もたったというのに、折にふれてぽっかりと浮かび上がってるくる光景がある。想い出というほどのものではない、ただのなにげない出来事なのではあるが。 その夜は、他の大学の友人とおそくまで話し込んでしまい、少し離れた自分の大学の宿舎に帰るころは、もう道にはほとんど人通りはなかった。 それでも道筋にある工場群は、闇に溶け込…
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【第十六夜】 北京自転車散歩

自転車の荷台につくりつけた子供用のいすに、ちょこんとすわった息子の夢を見た。三歳か四歳のころで、まだ日本語も話しかけていたころだ。あれから幼稚園に行くようになって日本語は拒否するようになってしまったから、わたしにとっては、あのころが息子とのつながりがもっとも密接なころだったかもしれない。 それでその懐かしさにあんな夢をみたのだろう…
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