テーマ:遊学生活

【第六十一夜】 カントン・エレジー

広州は香港から内陸へ入ること140キロの広東省都である。香港の蒸し暑さは有名ではあるが、それでもその海洋性の気候で相対的には涼しいのであることを広州で知ることになった。それほど広州の湿気は多く、香港のような海からの風がないので耐え難いのである。 といっても、わたしは旧正月前の広州を一度だけ訪れたことがあるだけなのであるからえらそう…
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【第五十九夜】 金儲けの秘密

前々回で述べた上海の某大学専家楼の責任者はもちろん党員だった。その名を仮にZ先生としておく。彼は北京人だが上海へ来た経緯は知らない。興味があったが彼は語らないのだ。 訛りの強い上海人とちがい、Z先生の普通話は北京方言の語尾のR化はなはだしいとはいえ耳に心地よいものだった。彼は党の路線に忠実ではあったが融通の利かない堅苦しい人物では…
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【第五十七夜】 専家楼のぬし婆

「専家」とは「ジュアンジァ」と読む。シナ語でスペシャリストのことであるが、大学などで外国語講師として招請した外国人をこう呼んだ。明治初期のわが国にも似たような制度があった。 「専家楼」とは、すなわち彼らが住む宿舎である。 わたしが上海に遊学中に、その所属する大学の専家楼にはよくでかけた。前回のべた和平飯店や錦江飯…
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